歳をかさねて 

    カテゴリ:町工場女的日記

    ひさしぶりに本屋を歩いていたら
    『ラジオ深夜便読本 宇田川清江特集』
    という本が目に付いた。

    ラジオ深夜便といえばわたしは学生のころ、
    深夜の実験室とか、バイトの新聞配達中とか、
    実家に帰る深夜の4号線の車中とかで、よく聞いていたので
    わりと思い出深い。
    そのなかでも、加賀美幸子さんとならんで
    宇田川清江さんの声は好きだった。
    この3月で、勇退されたそうです。
    その20年間のアンカーエッセイ集。
    迷わず手にとって買った。

    でも手に取ったいちばんの理由は、
    初めて見る宇田川さんの姿に惹かれたからだ。
    1935年生まれだそうだからいま75歳。
    なんてりりしい姿だろう。
    ちょっと写真だとわかりにくいけれど
    顔の筋肉がぜんぜんたるたるしてない。
    輪郭はシャープだし、口元もひきしまっていて
    だから目じりの小じわがかえってかわいらしく見える。

    そもそも声が商売のお仕事だからあたりまえかもしれないけれど
    60歳を過ぎてもなおピンとしてそれでいてやわらかい声は
    AMの独特の復調音にかさなって
    深夜便のような番組にはぴったりだった。
    そして真夜中という闇のなか、
    暖房された車内や室内でひとり耳にはいるエッセイは、
    徹夜で重くなりかけた胃さえふーっとやわらかくなるような、
    それでいてりんとした視点と主観をもった、美しい文章だった。

    人がつむぐ言葉、
    人がまとう装い、姿、
    それらにはみな、その人そのものが滲み出る。



    75歳でもこんなに輝いていられる
    宇田川さんのようなおばさまになれるように
    日々をすごしてすごしていきたいなと
    あらためて思いました。
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