編集手帳 

    カテゴリ:わりとどうでもいい日常

    先日、通勤中の電車のなかで見かけた。

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    母の片思いには、応えられる自分になったと思っている。
    ちょうど、母が亡くなった年齢ちかくに自分がなったころからだろうか。

    けれど父のことはいまでも、その片思いに応えられないでいる。
    むしろ思われていたのかどうかさえ、私の中で疑問なのだ。
    やさしかったような父の思い出は、果たしてそれは愛だったのか。
    たんなる自分勝手、自己満足だったとしか思えない。


    どちらの死に目にも、わたしは立ち会っていない。
    もうどちらも何年、何十年も前のことだから、
    いまさら憎いだのという感情はわきおこらない。
    ただ、かわいそうな人たちだったんだなとだけおもう。

    けれど、わたしにこの世の生を与えてくれたのは
    ほかのだれでもない私の父と母だ。
    この世でたった一人ずつの、わたしの父と母だ。
    いつもとかわらぬ会社へ向かう電車のなか
    このわずか9行の文章で
    思わず目頭が熱くなったのは
    少なくともそのことだけはわかることができる年齢になったからなのだと
    きっとそうなのだと、
    信じたい。

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